野菜:なばな nabana

気候は温暖で雨が少なく、冬場の日照時間が長い瀬戸内気候です。
なばなは軽量品目であり、小面積での栽培が可能であるため、高齢者、女性を中心に栽培されています。また近年、出荷形態の簡単化により、若手生産者も増加しています。
出荷は東北13%、関東62%、近畿16%、中国四国9%の割合で11月~4月まで出荷しており、約4割が束の形態となっています。

なばなの花蕾

なばなの圃場風景

なばなの収穫風景

アブラナ科植物の抽苔した花茎、葉、花蕾を野菜として利用するものを苔菜といいます。なばなは、菜種、油菜、花菜と呼ばれています。香川県では、伏見系の在来なたね、春一番系の洋種なたねが栽培されています。これらなたね類は古い時代に中国大陸から導入されたと推定され、初めは主に菜食用でしたが、後に搾油に利用されるようになりました。やがて、明治になって、韓国、欧州から洋種なたねが導入され、昭和にはほとんど洋種が用いられるようになりました。

JA香川県取扱実績(令和5年度実績)

生産量 436t
生産者数 637戸
栽培面積 77.5ha

旬カレンダー

出回り時期最盛期

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
           

県内産地マップ

観音寺市 三豊市 丸亀市 綾川町 高松市 三木町 さぬき市 東かがわ市 土庄町 小豆島町 豊島 善通寺市

選び方

葉と茎がやわらかくて張りがあり、切り口がみずみずしいもの。つぼみが開いてなく小さく締まっているものが新鮮です。

保存方法

乾燥を防ぐため新聞紙などで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。2~3日で食べきれるようにし、長期保存は、かために茹でて水気をよく切り、小分けにして冷凍保存しましょう。