香川県におけるパセリ栽培の歴史は、昭和41年に現在の東かがわ市(旧大内町)で始まったといわれています。当初は播種目的(たねとり)で栽培が始まったが、その後野菜として出荷されるようになりました。香川県特有の温暖な気候から面積が拡大し西日本有数の産地として知られるようになり、栽培は全てハウスで6月下旬から播種する作型と、12月に播種する作型と大きく2つに分かれています。面積はここ近年栽培者の高齢化から減少傾向にありますが、品質の良さは市場関係者からも認められており「大内パセリ」としてトップクラスのブランドとなっており、県内においては東かがわ市(旧大内町)が唯一の産地です。
パセリはヨーロッパ中南部、アフリカ北部の地中海沿岸が原産と言われています。セリ科に属し、2年生または短命の多年生草本で、短い茎からロゼット状に多数の葉が発生します。
JA香川県取扱実績(令和3年度実績)
生産量 | 123.5t |
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生産者数 | 35戸 |
栽培面積 | 6.3ha |
旬カレンダー
出回り時期最盛期
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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県内産地マップ
主な産地紹介
大内パセリ部会
大内地区は香川県産パセリの中心産地です。
出荷時期は、10月中旬から7月下旬まで集出荷され、主に京阪神、京浜方面に出荷されます。大内パセリの特徴は、色が濃緑色で、ちぢみが細かくきれいであり、日持ちも良いと好評です。また、パセリはビタミン・ミネラルを多く含む緑黄色野菜で、最近では栄養野菜として注目されています。
生産者が1本1本丁寧にパセリを収穫しています。
パセリハウス内の様子です。良い環境と圃場の中で栽培されています。
パセリハウスの様子です。虫害が多い時期は黒寒冷シャや防虫ネットをハウスに張ることにより虫害対策を行っています。収穫時期になると、黒寒冷シャや防虫ネットを除けてビニールに張替えます。
集荷されたパセリです。予冷庫に搬入を行い鮮度を保った状態で保管し各市場へ出荷されます。
選び方
葉が密集していてふわふわとやわらかく縮れの細かいもので色は緑色で光沢があり、切り口がみずみずしいものを選びましょう。
保存方法
切り口を濡らしたキッチンペーパーでくるみ、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。また、みじん切りにして冷凍しておけば、もみほぐせばパラパラに。パセリの香りも残り、必要な時にすぐに使えます。