自己改革

JA香川県の自己改革

JA香川県の自己改革

自己改革とは

JAグループが取り組んでいる自己改革とは、地域農業者や地域住民のために果たすべき役割を、全国のJAがそれぞれ考えて実践する取組みのことです。
JAグループは、平成27年10月に開催した「第27回JA全国大会」で、「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」の3つを基本目標に掲げて、「創造的自己改革への挑戦」に取り組むこととしました。これにより、農業協同組合の根幹事業である営農・経済事業に全力を注ぐとともに、地域に根ざした組織として地域貢献を果たすべく取り組むことで、組合員の皆さまはもとより地域住民の皆さまから「JAはなくてはならない存在」と言っていただけるように、各JAが取り組んでいます。
当組合は地域に必要とされる組織であり続けるため、組合員との徹底した対話のもと、3つの基本目標の実現と、自己改革の実践を支える持続可能な経営基盤の確立・強化に向けて、総合事業を基本として「不断の自己改革」に取り組んでいます。

JA香川県は、営農・経済・信用・共済といった総合事業を展開しています。

JAマン

JA香川県は、営農・経済・信用・共済といった複数の事業(総合事業)を通じて、組合員の皆さまをはじめとした利用者の生活を支えています。
JA香川県が行っている各事業の概要は、事業内容のページをご覧ください。

ほかにも、新鮮で安全・安心な農畜産物を提供する農産物直売所や、子会社による自動車・石油・ガス事業等のサービスを地域の皆さまにご利用いただいています。
「JA」や「農協」というと農家の方しか利用できないイメージがありますが、JAは地域社会を支える組織として、「信用事業」や「共済事業」を通じて、 組合員や地域の皆さまの生活も支えています。
そして、JA事業の利用を通じて地域農業や地域社会を盛り上げるために、 准組合員の皆さまにも「地域農業の応援団」としてご協力いただいています。

営農事業、経済事業、信用事業、共済事業

知っておいてよかったJA

協同組合活動やJAの事業について理解を深めていただくために、滋賀県立大学の増田佳昭教授にコラムを執筆していただき、協同組合が果たす役割や株式会社との違い等についてわかりやすく説明していただいていますので、ぜひご覧ください。

販売力を強化します!

JAマン

JA香川県は、県内の市場関係者(卸売事業者など)や量販店等との販売取引を強化し、再生産価格の維持や所得向上につながる有利販売に取り組んでいます。また、出荷予測システム「あい作」の普及拡大に取り組み、遠隔で適時・的確な営農指導と正確な出荷予測を行うことで、高度な営農業務を支援します。
「オリーブ牛」「おいでまい」をはじめとした香川県産ブランドは県内外にアピールし、ブランド価値を高め、販売単価向上に取り組んでいます。

「地産地消」への取組み

地元卸売会社の担当者やスーパーのバイヤーに県内産地情報の提供や、品目提案などを行うことで販売力を強化していきます。

(JA香川県高松営業所)

トップセールスの実施

トップセールスの実施

東京都中央卸売市場大田市場で秋冬野菜などのトップセールスを実施しました。「さぬき讃ベジタブル」のレタス、ブロッコリー、「さぬき讃フルーツ」のミカン「小原紅早生」などを展示し、市場関係者らに売り込みました。

出荷予測システム確立による生産安定と有利販売

出荷予測システム「あい作」

出荷予測システム「あい作」の登録者数およびデータ蓄積数を増やし、栽培情報の見える化や生産者とJA双方の情報を共有することで、営農活動の効率化と高度化をはかり生産安定と有利販売に努めます。

各種媒体を活用して香川県産農畜産物をアピールしています!

生産・出荷コストを引き下げます!

JAマン

生産コストを低減して農業者の所得増大をはかるため、仕入れ機能の強化や価格メリットのある商品の提案等に取り組んでいます。
また、大量の肥料を肥料メーカーから購入者宅へ直接配送することで値引きを行う「肥料満車直行便」制度を生産者に紹介し、利用していただくことで、肥料を大量に使用する大口生産者や集落営農組織などの生産資材コストの低減に貢献しています。
さらに、農林水産省が示す「みどりの食料システム戦略」を踏まえて、土壌診断に基づく土づくりによる地力の維持・向上に努めることとしています。

肥料メーカー→JA倉庫/肥料満車直行便→農家さん JA倉庫を経由せずに肥料メーカーから生産者のもとへ肥料満車直行便で直接配送することで、中間運送費等を削減して100円/1袋(税抜)を値引いて提供しています。

農薬大型規格

小型規格を、たくさん使われるよりも、大型規格を使う方が断然お得です!
ゴミの量も少なくてすむし、しかも、JAだけのお得な大型規格もあり、コスト削減に有効です。

「こんなに空き容器ばかりで困っちゃうなぁ コストも掛かるしなぁ」

「みどりの食料システム戦略」を踏まえた
地力の維持・向上を目的とした土づくりの推進

圃場の土壌診断件数を増やし、診断結果に基づく適切な施肥管理を行うことで化学肥料の使用量を削減し、生産コストの低減および持続的生産体制の構築に努めます。

農地相談機能の強化による農地の流動化

生産拡大を支援します!

JAマン

農業生産量の拡大を目指す生産者からは人手が足りないので拡大したくてもできないとの声が多くあります。
また、高齢化により農作業が大きな負担になっている生産者もいます。そのような声に応えるため、JA職員が圃場に出向き生産者に代わって農作業を行う「フィールド支援」を実施しています。
また、大口生産者からは「出荷作業はJAに任せて農業生産に専念したい」との声もあるため、収穫した農産物を生産者に代わって選別・箱詰めする「荷造り調整支援」を実施しています。
さらに、離農者や規模縮小で「農地を貸したい」と考えている生産者に対して、新規就農等で「農地を借りたい」と考えている生産者に貸借提案を行い、農地の流動化を促進します。
これらの支援を通じて農業生産の維持・拡大に貢献しています。

「もっと面積を広げたい!農業に専念したい!」「高齢で農業がつらい・・・」「JAが農作業や出荷作業を支援します!」→フィールド支援と荷造り調整支援を充実させることで、生産面積の維持・拡大に貢献しました!

農地相談機能の強化による農地の流動化

遊休農地等の所有者に対して新規就農や規模拡大で農地が必要な方々等へ貸借提案を行い、農地の流動化を促進します。

農地相談機能の強化による農地の流動化

農業者の多様なニーズに応えます!

JAマン

経営規模拡大や所得増大を図ろうとしている農業者や新規就農者など担い手の皆さまと一緒になって農業経営に関する悩みや課題解決を図るため、JA香川県では「担い手サポートセンター」を設置しています。
県下の統括店、営農センターに担い手サポーターを配置し、担い手の皆さまの所得増大に向けた提案活動を行い、JAの総合力(営農、経済、信用、共済)を発揮して、その実現を後押しします。
持続可能な農業に向けて、農業DX(デジタル・トランスフォーメーション)に取り組んでいます。農業DXとは、デジタル技術で農業の抜本的な変革をもたらそうという考えです。スマート農業の「Z-GIS」の活用、営農指導の映像化により栽培技術の継承を行う「アグリスマイル」の普及、再生可能エネルギーの活用に向けた営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の取り組み検討などを実施しています。

「もっと儲かる品目はないのかな・・・」「もっと農作業を効率的にできないかしら・・・」その悩み、JAが解決します!

農業経営コンサルティング専任担当者の活動

農業経営コンサルティング専任担当者の活動

東讃、中讃、西讃地域農業振興課に農業経営コンサルティング専任担当者を配置しています。担い手経営体等と近い距離でなお一層、対話活動を充実させ、農業経営に関する悩みや相談をお聴かせ頂き、その解決をお手伝いするJA農業経営コンサルティングを強化することとしています。

担い手サポーターの取組み

各地区に配置している担い手サポーターは、農業者の皆さま一人ひとりから農業経営の現状やご意向をお伺いし、経営上の課題や解決方法を皆さまと一緒になって考え、JA自己改革の取組み目標でもある「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」を実現するため、農家支援に向けた個別訪問の強化を図っています。

きらり特集号で掲載

きらり特集号

JA香川県の生産者サポート体制

農業DXへの取組み

JA全農営農管理システム「Z-GIS」を活用して圃場情報の電子化に取り組んでいます。農地集積の効率化と農地情報の共有化を図り、効率的な農地・経営管理支援を実施しています。


※イメージ画像です。

営農指導員の業務補完として、動画配信「アグリスマイル」を活用した栽培技術等の動画配信サービスを提供し、適期適切な営農指導に取り組みます。

農業を始めたい方に奨学金制度や研修を通して支援します!

将来の香川県農業を支える次世代の生産者を育てることが今最も必要なことです。JAでは、新規就農者を育成するために、以下のようなことに取り組んでいます。

農業インターン制度

JA香川県では、平成12年から「農業インターン制度」を実施しています。
農業インターン制度では、地域の生産者に協力していただき実践的な農業経営を経験するとともに、地域での人間関係を築いていくことで独立後もスムーズに就農することができます。

農業インターン制度の仕組み

農業インターン生として新規就農希望者をJA香川県が採用 → 農業インターン制度に協力していただいている生産者のもとで技術研修 県外市場や関連施設等への視察を通じて業界研究 → 1年間の研修の後に就農 ・独立して就農 ・農業法人に就職 etc → 就農後も継続してJAがサポートしていきます!

JA香川県では、おおむね18歳から40歳の方で、香川県内での新規就農を希望する方等を農業インターン生として募集しています。
毎年11~12月頃に、JA香川県ホームページや広報誌「きらり」を通じてお知らせしていますので、ぜひご覧ください。

詳しくはJA香川県 営農部 園芸指導課「農業インターン係」(TEL:087-818-4122)へお問い合わせください。

就農奨学金制度等の助成事業

新規就農するために、大学や専門学校等で農業経営に必要な知識や技能の習得に励む学生を支援するために、「JA香川県就農奨学金」(原則返済が不要な給付型奨学金)を支給することで、将来的な新規就農者を支援しています。

地域活性化に取り組んでいます!

JAマン

JAは地域に密着した組織であり、事業活動を通じたライフライン機能に加えて地域社会の活性化にも貢献しています。特に、各支店が中心となってイベントを開催したり、行政や地域の行事に積極的に参加することで、地域の皆さまとの強いつながりを持てるように支店協同活動に取り組んでいます。
また、安全・安心な地域社会の実現のために、行政や地域コミュニティ等と協力した食農教育や交通安全、環境美化活動の実施や女性部と連携した活動を実施しています。さらに、協同組合間の連携強化に努め、コープかがわとの共同店舗の設置などにも力を入れています。
その他、「正組合員とともに地域農業や地域経済の発展を共に支える組合員」である准組合員に施設見学や農業体験に参加いただき、協同組合や農業振興への理解促進を図るとともに、准組合員ニーズの把握を行い、意思反映に役立てるため情報交換を実施しています。

ひとり親家庭や生活困窮家庭への支援

香川県社会福祉協議会と連携してひとり親パートナーズ「マッチングDAY」に協力し、新鮮な農産物をひとり親家庭に提供しています。また、認定特定非営利活動法人さぬきっずコムシアターや特定非営利活動法人NPOフレンズが行う子育て支援等の取組みにおいて、讃さん広場飯山店や高瀬ふれあい産直市の出荷会員の協力を得て農産物を子ども食堂等に提供しています。食品ロス削減の観点からは、感謝祭での余剰品についてフードドライブを実施し、フードバンク香川を通じて子ども食堂等に食品を提供しています。今後も地域の「食」と「農」を担う当組合の社会的役割りを踏まえ、香川県社会福祉協議会やNPO法人等と連携して、ひとり親家庭や生活困窮家庭の支援活動に取り組みます。


フードバンク香川に食品を提供しました。

食農教育に関するワークショップの実施

令和4年5月から毎月1回、認定NPO法人わははネットが運営する「讃岐おもちゃ美術館」で小学生を対象に農産物を題材とした手芸や木工等のワークショップを開催しています。また、夏休みと冬休みには、特別企画として農産物に関するクイズに答えて農産物のお買い物体験ができる「JA直売所讃岐おもちゃ美術館店」を開催しています。継続して香川の農産物を題材としたワークショップや「JA直売所讃岐おもちゃ美術館店」を開催することで、子どもや子育て世代に対して香川の「食」と「農」に関する魅力を伝え認知を高めるとともに、本組合のブランディングに取り組みます。


讃岐おもちゃ美術館で「JA直売所おもちゃ美術館店」を開催しました。

地域活性化の取組み状況については、定期的に広報誌「きらり」で紹介しています。

きらり(令和2年11月号)