温暖で雨の少ない香川県の気候は、昔から、麦の栽培に適しています。稲作との二毛作が盛んで、農家では自家栽培の麦を使ってうどんを手打ちする食文化も受け継がれてきました。
近年、香川県の麦作は、高齢化などから生産者数は減少傾向にあるものの、担い手等により農地が集約されるなどして作付面積は増加しています。
JA香川県取扱実績(令和4年度実績)
小麦 | はだか麦 | 全体 | |
生産量 | 8,673t | 2,031t | 10,704t |
生産者数 | 406戸 | 223戸 | 477戸 |
栽培面積 | 2,284㏊ | 780㏊ | 3,064㏊ |
旬カレンダー
出回り時期新麦時期
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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県内産地マップ
麦
生育状況を見ながら、12月中旬~2月中旬までに土壌が乾いた状態で麦踏みを実施します。麦踏みを実施することで、分げつが増え茎が太くなり、また凍霜害対策にもなっています。
さぬきの夢
香川県が開発・育成した品種で香川県オリジナルの小麦です。うどんに適した小麦として開発されました。県内を中心とした一部のうどん店や土産物うどん製品などへの利用がほとんどですが、近年生産量が安定したことなどから、小麦粉を原料とするさまざまな食品や料理への利用促進が始まっています。
食味の特徴
うどんに加工すると弾力がありモチモチとした食感と、地粉特有の小麦の香りが楽しめます。
イチバンボシ
極良質で、粒質が軟かく、精麦すると白度が高くなることが特徴です。イチバンボシは、はだか麦を代表する品種で、主に西日本を中心として栽培されています。用途は主に麦味噌、麦茶の原料で、その他、麦ごはん用(押麦、丸麦など)に加工されたり、グラノーラとしての利用もあります。
食味の特徴
麦味噌は風味が良く仕上がり、麦茶は香ばしくすっきりした味わいを楽しむことができます。麦ごはんではプチプチした食感が楽しめ、おいしくいただけます。はだか麦には玄米の約3倍、白米の約20倍の食物繊維が含まれていると言われており、その機能性が注目されています。