本県におけるみかん栽培は、明治時代に香川県西部の海沿いに位置する仁尾町地区から始まったとされています。現在では海岸線を中心に栽培が盛んに行われています。
香川県は瀬戸内式気候に属し、温暖で日照時間も長く、降水量が少ない特性からみかん栽培に適しています。そのため、味のよい、高品質なみかんが栽培されています。ハウスみかんの栽培は香川県高松市の湯谷孝行氏によって考案され、香川県が発祥の地となっています。1968年の露地栽培における温州みかん価格の下落を受け、1970年1月に施設温州みかん園を重油ボイラーによって加温栽培を行った結果、従来露地での出荷が不可能であった盆前需要期での出荷が可能となりました。
香川県産みかんは京浜市場14%、京阪神15%、東北11%、中国16%、県内15%、その他29%の割合でハウスみかんは6月下旬~8月中旬、露地みかんは9月~4月まで出荷されています。
JA香川県取扱実績(令和3年度実績)
生産量 | 約8,000t |
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販売量 | 4,657t |
出荷者数 | 986名 |
栽培面積 | 1,203ha |
旬カレンダー
出回り時期最盛期
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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県内産地マップ
小原紅早生
昭和48年に坂出市のみかん農家で「宮川早生」の枝変わり(突然変異)が見つかりました。平成5年に品種登録された香川県オリジナル品種で、果皮の色が紅く、濃厚な甘みが特徴です。糖度12.5度以上は「さぬき紅」、11.5度~12.4度は「金時紅」のブランド名で販売。7月~8月はハウス栽培(お中元)、12月は露地栽培(お歳暮)、1月~2月は樹上完熟栽培として楽しめます。
平成29年12月には、知的財産として農林水産物を保護、付加価値を高めていく地理的表示(GI)保護制度に「香川小原紅早生みかん」(登録団体:香川県農業協同組合)として登録されました。