野菜:なばな nabana

気候は温暖で雨が少なく、冬場の日照時間が長い瀬戸内気候です。
なばなは軽量品目であり、小面積での栽培が可能であるため、高齢者、女性を中心に栽培されています。また近年、出荷形態の簡単化により、若手生産者も増加しています。
出荷は東北13%、関東62%、近畿16%、中国四国9%の割合で10月~5月まで出荷しており、約5割が束の形態となっています。

なばなの花蕾

なばなの圃場風景

なばなの収穫風景

アブラナ科植物の抽苔した花茎、葉、花蕾を野菜として利用するものを苔菜といいます。なばなは、菜種、油菜、花菜と呼ばれています。香川県では、伏見系の在来なたね、春一番系の洋種なたねが栽培されています。これらなたね類は古い時代に中国大陸から導入されたと推定され、初めは主に菜食用でしたが、後に搾油に利用されるようになりました。やがて、明治になって、韓国、欧州から洋種なたねが導入され、昭和にはほとんど洋種が用いられるようになりました。

JA香川県取扱実績(令和3年度実績)

生産量464t
生産者数706戸
栽培面積85.9ha

旬カレンダー

出回り時期最盛期

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
      

県内産地マップ

観音寺市 三豊市 丸亀市 綾川町 高松市 三木町 さぬき市 東かがわ市 土庄町 小豆島町 豊島 善通寺市

選び方

葉と茎がやわらかくて張りがあり、切り口がみずみずしいもの。つぼみが開いてなく小さく締まっているものが新鮮です。

保存方法

乾燥を防ぐため新聞紙などで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。2~3日で食べきれるようにし、長期保存は、かために茹でて水気をよく切り、小分けにして冷凍保存しましょう。