野菜:にんにく garlic

昭和50年頃、新品目として登場し、たまねぎからの転換により急速に伸び、60年には栽培面積が325haにまで達しました。
中国からの輸入量が増加して価格低迷を招き、栽培面積は減少しました。
本県の栽培面積は青森県、北海道に次いで全国3位であり、主な産地は、琴平町、善通寺市、さぬき市、観音寺市等です。
出荷時期は4月中下旬~8月上旬頃までで、出荷ピークは5月~6月です。
主要な出荷先は京浜70%、京阪神15%、東海7%と京浜向け出荷が大半を占めています。

にんにくはユリ科の多年生草木で、食用部分はりん茎で、花茎を中心に側球が環状に分布しています。
原産は中央アジア等の諸説がありますが、野生種が発見されず明確ではありません。しかし紀元前古代エジプト、ギリシャなどで栽培の記録があります。これが中国を経て日本に伝来した東洋種(暖地系)と、西廻りでアメリカから導入された米国種(寒地系)があります。

JA香川県取扱実績(令和3年度実績)

生産量 438t
生産者数 673名
栽培面積 84ha

旬カレンダー

出回り時期最盛期

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
             

県内産地マップ

観音寺市 三豊市 丸亀市 綾川町 高松市 三木町 さぬき市 東かがわ市 土庄町 小豆島町 豊島

主な産地紹介

琴平にんにく部会

琴平地区は香川県産にんにくの中心的な産地です。
栽培方法は畦にビニールを被覆するマルチ栽培が主流で、
通常に比べて生長が早く、早期出荷ができます。
出荷は5月から始まり、5月中は生にんにく、6月からは乾燥にんにくが中心になります。

1月中旬頃のにんにくの様子です。マルチ栽培で早期出荷に取り組んでいます。

乾燥終了後のにんにくです。乾燥させることで出荷後の保存性が向上し、カビ等の発生を抑えることができます。

農家さんが持ってきたにんにくはJA職員が入念に検査して出荷しています。

これから出荷されるにんにくです。約1kgずつネット詰めにされています。

選び方

外皮はしっかりと乾燥してかたく、重みがあり、リンペン1片ずつの膨らみが均等であるものを選びましょう。

保存方法

ネットや籠など通気性の良いものに入れて、風通しの良い日陰で保存するのが一般的ですが、時期によっては、カビが生えたり、乾燥しすぎることがあるので気をつけましょう。長期保存は、新聞紙で包みポリ袋に入れ冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。