香川県における中晩柑栽培は、みかん栽培農家が温州みかんの一部からの転換で中晩柑栽培を開始したため、温州みかんと中晩柑の両方を栽培する農家が多いことが特徴です。また燃油価格高騰等の影響からハウスみかんの遊休施設利用として施設中晩柑も栽培されています。
品種は「不知火」、「いよかん」、「八朔」、「ネーブル」、「せとか」、「文旦」、「はるみ」、「南津海」、「スイートスプリング」など数多くの品種があります。近年は、高酸系柑橘類の「レモン」の栽培面積が拡大してきています。
香川県産中晩柑は、京阪神15%、県内45%、中国15%、京浜10%、その他20%の割合で、12月~7月の時期に様々な品種が出荷されており、2月中旬から5月がピークです。
2000~3000万年前にインドのアッサム地方で誕生したとされる柑橘類は、原生地およびその周辺で自然交雑や突然変異を繰り返して種類を増し、中国や地中海沿岸に伝播されました。その後もさらに種類を増し、地中海品種群の中からオレンジなどの中晩柑が発生したと考えられています。
JA香川県取扱実績(令和3年度実績)
生産量 | 1,373t |
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販売量 | 1,216t |
出荷者数 | 636名 |
栽培面積 | 206ha |
旬カレンダー
出回り時期最盛期
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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県内産地マップ
不知火

デコ(カラー)を有する倒卵形の品種です。果皮はやや粗いが、剥皮性は良く、果肉は橙色で柔軟多汁、じょうのう膜はやや薄く、高糖度で食べやすいという特徴があります。熟期は2月中旬から3月上旬となり、貯蔵性も高いため、出回り時期も比較的長くなっています。
せとか

育成系統清見×アンコールNo.2に「マーコット」を交雑し、育成した品種です。肉質は柔軟・多汁、芳香があり、高糖度で食味良好な少核品種で、2月に成熟する中生のカンキツです。